スターアライアンス・ゴールド(Star Alliance Gold)という資格をご存知でしょうか?
この資格を持っていればANA、ユナイテッド航空、中国国際航空などを利用する際にエコノミークラスで予約をしていたとしても、ビジネスクラスと同じチェックインカウンターでチェックインできたり、ラウンジに入れたり、優先的に荷物を受け取ったりする特典を受けることができます。
この記事ではスターアライアンス・ゴールドで受けれる特典と、スターアライアンス・ゴールドになるオススメのなり方をご紹介します。
実は飛行機にそこまで乗らない人でもスターアライアンス・ゴールドの資格を持つこともできます。
目次
スターアライアンス・ゴールドとは?
スターアライアンス・ゴールドは名前のとおり、スターアライアンス系の航空会社のゴールド会員という意味です。
スターアライアンスのクラスは3クラスあり、①クラスなし、②スターアライアンス・シルバー、そして最も高いランクが③スターアライアンス・ゴールドです。
日本の航空会社だと皆さんご存知の通り、ANAもスターアライアンス・メンバーです。他にもユナイテッド航空、エアカナダ、中国国際航空、エバー航空、タイ航空などがあります。
それらのスターアライアンス系のゴールド階級をスターアライアンス・ゴールドといいます。航空会社によって名称は様々でゴールドではなく別の名称もあり、むしろゴールド以外の名前をつけている航空会社が多いです。
多くの人が気になるであろう航空会社とそのステータスをピックアップしてみました。
航空会社 | プログラム名 | 航空会社の資格名 | スターアライアンス の資格名 |
ANA | ANAマイレージクラブ | ブロンズ | スターアライアンス・シルバー |
ANA | ANAマイレージクラブ | プラチナ | スターアライアンス・ゴールド |
ANA | ANAマイレージクラブ | ダイヤモンド | スターアライアンス・ゴールド |
ユナイテッド航空 | マイレージプラス | プレミアゴールド | スターアライアンス・ゴールド |
アシアナ航空 | アシアナクラブ | ゴールド | スターアライアンス・シルバー |
アシアナ航空 | アシアナクラブ | ダイヤモンド | スターアライアンス・ゴールド |
タイ航空 | ロイヤルオーキッドプラス | ゴールド | スターアライアンス・ゴールド |
中国国際航空 | フェニックスVIP会員 | ゴールド | スターアライアンス・ゴールド |
ANAだとプラチナ会員がスターアライアンス・ゴールドで、ANAは更にダイヤモンド会員があるのですが、それもスターアライアンスのランクだとプラチナと同じスターアライアンス・ゴールドに分類されます。
アシアナ航空はアシアナクラブだとゴールドでもスターアライアンス・シルバーだったり、ややこしくなっていますので、ご注意ください。
ちなみにスターアライアンス・ゴールドの搭乗券は上記のようになっており、*Gと印字されます。NHはANAのことで、これでANAのスターアライアンスゴールドだと空港のスタッフの方々に認識してもらえます。
スターアライアンス・ゴールドだと他スターアライアンス系航空会社でも上級会員の待遇を受けることができる
ある程度、飛行機に詳しい人であればもう常識の話ですが、スターアライアンスの上級会員だとその航空会社以外のスターアライアンス系の航空会社を利用したとしても上級会員として迎えてくれます。
どういうことかといいますと、ANAのプラチナ会員だとスターアライアンス・ゴールドとなるので、ユナイテッド航空のエコノミークラスを利用するときでも、スターアライアンスゴールドのプラスチックカードまたはアプリを提示すれば優先チェックインやラウンジを利用することができます。
航空会社としては同じグループに加盟しているお客さんを、持ちつ持たれつといった感じでスターアライアンス・ゴールドとして対応してくれるということです。
スターアライアンス・ゴールドで実際に受けることのできる特典
ここではスターアライアンス・ゴールドで実際に受けることのできる主な特典を紹介します。
ビジネスクラスと同じチェックインカウンターでチェックイン
スターアライアンス・ゴールドだとビジネスクラスクラスのチェックインカウンターを使うことができます。
エコノミークラスでもビジネスクラスと同じカウンターが使えますので、エコノミーの通常チェックインカウンターが混んでいてもすぐにチェックインさせて貰えます。
航空会社によってはビジネスクラスとスターアライアンス・ゴールドは別のチェックインにしているところあるので、英語でSTAR ALLIANCE GOLDと書いてあるカウンターを探して、そこでチェックインカウンターを探しましょう。
スターアライアンス・ゴールド本人と同伴者(スターアライアンス・ゴールド持ってなくてもOK)1~2名程度であれば航空会社も対応してくれます。少なくても私は断られてたことはないです。
私はANAのプラチナですが、よく中国国際航空を利用しているのでビジネスクラスのチェックインカウンターでエコノミークラスでもチェックインさせてもらっています。
またスターアライアンス・ゴールドだと前方の座席や座席の広い非常口座席をチェックインカウンターで選んでくれることもあります。また座席の広いプレミアムエコノミーやエコノミープラスも場合よっては選んでくれます。
たださすがにビジネスクラスへのインボラ(無償アップグレード)は、スターアライアンス・ゴールドでもあまりないです。ただ少なくてもスターアライアンス・ゴールドを持っていないお客さんよりは多少は高いと思います。
優先保安検査場を利用(成田空港、羽田空港など一部空港にあります!)
空港によってはファーストクラス、ビジネスクラス、スターアライアンスゴールド専用の出国レーンがあります。
上記は成田空港の第1ターミナル南ウイング(国際線)ですが、ゴールドトラックがあります。ここはスターアライアンス・ゴールドだと通ることができ簡単に手荷物検査を終えることができます。
羽田空港 国際線ターミナルにもスターアライアンス・ゴールドが利用できる優先保安検査場があります。
ただ海外の空港にはそこまでスターアライアンス・ゴールドだからといって優先的に保安検査をしてくれるところは正直、少ないです。ちなみに関西空港にもないです。なのでこの特典あればラッキー程度に思っておいたほうが良いですね。
気になる人はチェックインカウンターで航空会社の方に確認してみましょう。
ラウンジ・アクセス権
出国後、スターアライアンス・ゴールドだと航空会社または連携のラウンジを利用することができます。
本人+同伴者1名(スターアライアンス・ゴールドでなくてもOK)の合計2名まで入場することができます。これは明確に決められておりスターアライアンスゴールド1名だと3名以上は入場できませんのでご注意ください。
ただ本当に稀ですが、空港がローカルすぎるとラウンジがないこともあります。ANAでも新潟空港の国内線だとラウンジはスターアライアンス・ゴールドだと使えないです。
飛行機の優先搭乗
スターアライアンス・ゴールドだと飛行機の中にもエコノミークラスであっても早く中に入ることができます。ANA国内線だと上記の画像を見て頂ければわかりますが、ダイヤモンドメンバーの次に入ることができます。
飛行機によっては大型だと座席に座るまでかなり時間が掛かることもあるので、これはうれしいですね。
大体は、グループでも1人スターアライアンス・ゴールドがいれば一緒に優先搭乗させてくれます。
優先的な荷物受取(プライオリティ・タグ)
スターアライアンス・ゴールドだとエコノミークラス利用でもプライオリティ・タグを貼ってくれ、優先的に預けた荷物が先に手荷物引渡所のレーンで流れてきます。
なのですぐに空港の外に出ることができます。ただこれを忘れる航空会社のスタッフも多いです。チェックインカウンターで三角タグを貼っているか確認したほうがいいです。また空港によってはプライオリティ・タグが貼られていても関係なくランダムで出てくることもあります。
これも、大体はグループでも1人スターアライアンス・ゴールドがいれば一緒にプライオリティタグを貼ってくれます。
スターアライアンス・ゴールドになる条件は航空会社によって違う
ここまで色々とスターアライアンス・ゴールドの利点をお伝えしてきましたが、スターアライアンス・ゴールドの資格を得るためにはどこか一つのスターアライアンス系の航空会社で狙う必要がありますが、この選び方も非常に重要です。
というのも航空会社によってスターアライアンス・ゴールドの資格は条件が違ってきます。
航空会社 | マイレージプログラム名 | スターアライアンス・ゴールド条件 |
ANA | ANAマイレージクラブ | 1年に50,000プレミアムポイントを獲得 (ANA自社で25,000ポイント以上) |
ユナイテッド航空 | マイレージプラス | 1年で50,000PQM以上獲得 |
アシアナ航空 | アシアナクラブ | 24ヶ月間毎で40,000マイル以上獲得 |
日本人に馴染みのあるところピックアップして大まかな条件を記載すると上記のようになります。プレミアムポイントやPQMなど航空会社によってポイント名は違うのですが、大体は1年で50,000マイルを貯めることが条件となります。また航空会社によっては自社便縛りもあります。
またスターアライアンス・ゴールドは一度なれば永久的にスターアライアンス・ゴールドになるのではなく、継続的にポイントを貯めなければシルバーや平会員に落ちることもあります。
ただ次に紹介するのですが、日本人だと圧倒的にANAでスターアライアンス・ゴールドを狙うことをおすすめします。
スターアライアンス・ゴールドが欲しいならANAで狙うのがオススメ
ANAには私のブログにも既にいくつか記事を書いていますが、スーパーフライヤーズ会員(SFC)になれば、永久的にスターアライアンス・ゴールドを維持できる制度があります。
ANAのスーパーフライヤーズカード(SFC)は生涯スターアライアンスゴールド!初心者向けに解説
1年限定でプレミアムポイントを貯めるために修行といわれる行為をしなければいけないものの、一度やれば後はそこまで飛行機に乗らなくてもスターアライアンス・ゴールドを年会費10,017円のクレジットカードを維持するだけで維持できます。
私もANAのスーパーフライヤーズ会員ですが、ユナイテッド航空やアシアナ航空よりも圧倒的に条件が良いです。ちなみにANA以外だとクレジットカード維持で永久的にスターアライアンス・ゴールドも維持できるような航空会社はアメリカでもおそらくないです。
本来はスターアライアンス・ゴールドは飛行機に沢山乗る人のための狭き門なのですが、ANAはなぜかこれをクレジットカード維持だけで維持させてくれます。
もしスターアライアンス・ゴールドの資格がほしい人は絶対にANAで1年限定で頑張って狙うべきです。YouTubeに私のSFC修行の様子もアップしているので観て頂けるとうれしいです。
まとめ
スターアライアンス・ゴールドのメリットをできるだけ飛行機に乗らない人でもわかるように説明したつもりでしたが、どうでしたでしょうか?
自分も正直、飛行機には沢山乗っていましたが、最近まで上級会員についてはあまり知りませんでした。普段、ANA、ユナイテッド航空、シンガポール航空などのスターアライアンス系の航空会社をよく利用される方は是非ともスターアライアンス・ゴールドになることを検討してみてください。
スターアライアンス系の航空会社はそこまで航空券も高くないので、エコノミークラス+スターアライアンス・ゴールドでかなり快適でコスパの良い飛行機の旅ができます。
エアカナダ・エコノミークラス搭乗レビュー(成田⇒バンクーバー)。機内食、座席など紹介! #AC004便
ユナイテッド航空(サンフランシスコ⇒成田)エコノミークラス搭乗レビュー。機内食、座席など紹介!
私もANAのスーパーフライヤーズ会員になってからはユナイテッド航空、エアカナダ、中国国際航空などエコノミークラスでもラウンジ利用、優先チェックインなど快適に旅をさせてもらっています。それらのレビューもあるのでみて頂ければいかに快適なのかを知ってもらえると思います。
おのだ/kankeri02(ブロガー&YouTuber)
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