2018年4月にカンボジア・プノンペンにプノンペン国際空港とプノンペン市内を結ぶ鉄道が開通しました。
この鉄道では空港と市内を約30分で移動することができます。
開通当初は試験期間として無料で運行されていましたが、2018年11月より有料となりました。
鉄道が発展していないカンボジアで、運行が開始された鉄道をご紹介します。
訪問日:2019年9月8日
目次
プノンペン国際空港の駅
プノンペン国際空港を出て、駅をすぐに見つけることはできませんでした。
正規な徒歩ルートがあるのかどうかは分かりませんでしたが、空港の目の前にある駐車場を突っ切っていったところにありました。
空港と市内を結ぶ急行電車と日本語表記もされています。
建物の中へ入ってきました。
駅というよりはバスの待合室という感じがします。
次に駅を発車する時間や料金はホワイトボードに手書きで書かれています。
料金は1人2.5ドルです。
チケットはレシートタイプで渡されます。
待合室にいるお客さんは私のほかに日本人観光客が3名1グループ、欧米系外国人が2名1グループだけです。
空港の目の前は幹線道路になっており、そこにレールが敷かれていました。日本でいう市電のようですが、列車専用のレーンがあるわけではないので、どのようにして列車が来るのか気になるところです。
列車が大きな汽笛を鳴らしながらやってきました。なんと多くの人手で交通整備を行い、車の流れを止めて駅に電車が入線してきました。
定刻よりも5分ほど遅れて到着です。あまり時間はあてにしないほうが良さそうですね。
ちなみにこの列車に乗ってきたお客さんは1人だけです。
プノンペン空港から鉄道に乗車
列車に乗るときに購入したチケットをスタッフに渡して乗車します。
車内の座席は4席ずつ向かい合わせになっています。シートもくたびれている様子はありません。
ただ、冷房が効きすぎていてとても寒いです。
大きな汽笛を鳴らしながらこういった街中を堂々と走っていきます。車や人の流れはこの列車のおかげで止まってしまいます。
速度も出せるわけがなく、常に時速10〜20km/hぐらいの速度で走り続けます。全く急行感はありません。
「開いた口が塞がらない」というのはこのことかというほどカオスな光景でした。
プノンペンの市内に近づくと、このような大きな道路を横切っていくこともあり、踏切も整備されていました。
とは言っても、自動ではなく人の手で踏切が動かされていました。
この鉄道には、お客さんがいない割にはかなりの人手がかかっていることがわかります。
まもなくプノンペン市内の駅に到着です。駅に近づくとこのように線路が複数現れます。
現在は使われていないもののようですが、カンボジアは過去に鉄道が整備されていたようです。長く続いた内戦によって鉄道も壊されたわけで、その当時のものなのではないでしょうか。
線路のそばでは子どもたちが遊んでおり、鉄道が横切るすぐ横の家の軒下では家族団欒と夕食を食べていました。
住民の反対運動などもあったようではありますが、街中を列車が通る形として無理やり作られたようです。
プノンペン市内の駅へ到着
約30分でプノンペン市内の駅に到着しました。とても広い待合室ですが、だれもいません。到着した列車は折り返しで空港へ向かったと思いますが、乗車した人はいたのかどうか確認ができませんでした。
まとめ:歴史が分かるカオスなプノンペン鉄道
現在、6:00〜20:30までで、プノンペンの空港と市内を結ぶ鉄道が運行されています。
朝早くから夜まで運行されているわけですが、家もある中を大きな汽笛を鳴らしていくのは、現地の人からしたらかなり迷惑なものだと思います。
今後、内戦からの復興として鉄道を広げていくことはできるのでしょうか。今のままだと間違いなく赤字経営だと思うので、これから頑張っていただきたいものです。
空港から市内までは10ドルもかからずタクシーでやトゥクトゥクで行くことができます。
市内の駅に来たところで目的地まで行くのにトゥクトゥクを利用することを考えたら、2名以上いる場合には列車を利用するメリットがなくなってしまいます。
利便性はほぼありませんが、朝夕のラッシュ時には車だと空港と市内は1時間ほどかかることもあります。タクシーではなく観光がてらに鉄道を使ってみるのも面白いかもしれません。
鉄道に乗った様子は、YouTubeに公開しております。臨場感溢れる動画になっていますので、ぜひご覧ください。
おのだ/kankeri02(ブロガー&YouTuber)
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