現時点で世界最長路線とよばれているシンガポール航空SQ22にてシンガポールからニューヨーク(ニューアーク空港)までのフライトに乗ってきましたので、ご紹介いたします。
搭乗日:2019年3月7日 便名:SQ22 フライト:シンガポール SIN(0時40分)⇒ニューアークEWR(5時30分) ※17時間50分のフライト クラス:プレミアムエコノミー |
この路線は、2019年現在、世界最長の路線となっており、時間だと17時間50分、距離だと1万400マイル(約1万6700キロメートル)となります。SQ21便(ニューヨーク⇒シンガポール)だとフライト時間18
今回は、マリオット ボンヴォイのポイントをシンガポール航空のマイルに交換して片道航空券を70,000マイルで予約をしました。
目次
SQ22/SQ21便はA350-900ULR(ウルトラ・ロング・レンジ)で運行
機体はA350-900ULRという最新鋭の機体です。末尾のULR(ウルトラ・ロング・レンジ)は長距離用に製造された機種となります。
座席はビジネスクラス・プレミアムエコノミークラスの2クラスのみでファーストクラス・エコノミークラスはありません。プレミアムエコノミーでも後方の窓側座席は独立席なので一人旅行だとおすすめです。
自分は最初、シンガポール航空側が「この時間のフライトだとエコノミークラスだと耐えられない」と考えてこのようにエコノミークラスなしで運行しているのかと思っていたのですが、この距離だと大人数を乗せると飛行機が重くなり燃油が足りなくなるため人数を減らして運行しているとのことです。
ANA(成田⇒メキシコシティ)プレミアムエコノミー搭乗レビュー。機内食、座席など紹介!#NH180
ANAの最長路線であるメキシコシティ便と同じ理由です。こちらはB787です。
シンガポール・チャンギ国際空港にてチェックイン
チャンギ国際空港はこのようにとても広く大きな空港です。シンガポール航空だと第3ターミナルから出発となります。
私のチェックインするタイミングはどのカウンターも大して混雑はしておりませんでしたが、プレミアムエコノミーのカウンターでチェックインをすることにします。
プレミアムエコノミーカウンターでチェックインすることとなります。
ちなみにシンガポール航空はスターアライアンスゴールド(SFC)でもプレエコでのチェック・インカウンターを利用することになるようです。普通はビジネスクラスかスターアライアンスゴールド専用カウンターなのでこれは驚き。
フライトの約6時間前のチェックインとなります。万全の体制でフライトに臨みます。
制限エリア内へと入り、SATSラウンジ&クリスフライヤー・ゴールドラウンジへ
ここからは制限エリア内です。
スターアライアンスゴールドのステータスを所持していることでシンガポール航空のラウンジを利用することはできますが、シャワールームがないらしいのでプライオリティパスで入ることができるシャワールームのあるラウンジを利用することとしました。
ビジネスクラスであればシャワールームがあるラウンジを利用できるようです。また、シンガポール航空のプレミアムエコノミーではラウンジアクセス権はありませんのでお気をつけください。
今回入ったラウンジはSATSラウンジです。
東南アジアの麺料理「ラクサ」をいただきました。ほかにも現地の料理が揃っておりました。
ラウンジ利用の一番の目的はシャワーです。空港ラウンジのシャワーは混む場合があるので早々に利用させてもらいます。
歯ブラシとタオルが無料でいただけました。非常に助かります。
時間に余裕がありましたので、スターアライアンスゴールドを所持していると利用できるこちらのラウンジ「クリスフライヤー・ラウンジ」にも入ってみます。
こちらのラウンジでも食事をいただきます。シャワーはありませんが、プライオリティパスのラウンジよりもメニューは豊富だったように思います。
そうこうしている間に時刻は23時。フライトまで約1時間半となりました。チャンギ空港はゲートで手荷物検査がある仕組みになっており、まだ手荷物検査をしていないので、早めに出発ゲートへ向かうこととしました。
まさかの3回ものゲート変更
第1ターミナルC22というゲートからの出発となります。こちらで荷物検査を行い、制限エリア内のさらに中へと入っていくことになります。
ゲートの前では客室乗務員12名とパイロット4名の方が握手を交わしながら挨拶をしておりました。私もこのとき初めて知ったのですがロングフライトだとパイロットは4人で運行されるようです。
飛行機も目の前にあったのですが、なんとゲート変更となりパイロット、CA、そしてお客さんみんなで大移動。しかしこのゲート変更だけでは終わらず、更に追加2回のゲート変更があり合計3回!!
最終的には第3ターミナルB8というゲートからとなります。定刻0:40発の便でしたが、大移動のおかげで1:25発と遅延が発生しました。
チャンギ空港はゲート変更が多いことで有名だそうでご注意下さい。
SQ22便の機内へ!!A350-900ULR(ウルトラ・ロング・レンジ)の様子は?
搭乗手続きに関しては、優先搭乗はあってないようなものでした。恐らく度重なるゲート変更のせいかと思います。
プレミアムエコノミーの座席は、2-4-2の座席となっております。
一部後方座席は1-4-1になっております。ここはプレミアムエコノミーでもビジネスクラスのような場所です。勝ち組!
さすがにプレミアムエコノミーでエコノミーに比べると余裕があります。
USBコンセントもあります。
ブランケットや枕も用意されています。時刻は1時、大移動もありいますぐにでもこの枕で寝たいくらいです。
離陸前にはヘッドホンと機内食のメニューが配られました。
また、すべてのお客さんに熱々のおしぼりが配られました。
そしてシンガポール航空ラベルのミネラルウォーターも配られました。長距離フライトということで充実していますね。
またプレミアムエコノミーということもあり、今回はアメニティーはもらうことができました。このようなポーチの中に歯ブラシとアイマスク、それと靴下が入っておりました。スリッパはありませんでした。
18時間のフライトとプレエコということを考えれば、スリッパはあってほしかった…!
機体はあっという間に離陸しました。約1時間の遅れとなり、疲れが溜まっていたようで私は離陸後、機内食が配られるまで眠っておりました。
1時間経ったあとでも残り16時間(笑)
離陸直後に1回目の食事
深夜便ということもあり、直前まで寝ていたせいもあり食欲はそれほどありませんでしたが、結構ガッツリとした食事が提供されました。
今回はシンガポール航空のブック・ザ・クックというプレミアムエコノミー以上だと事前に4〜5種類のメニューから好きなものを選べるサービスを利用しました。
ドリンクやアルコール類も提供されています。客室乗務員の方も大変そうです。これが18時間続くのですから、客室乗務員も大変です。
機内の設備は?大画面スクリーン、プレエコでも居心地の良い座席で大満足
ディスプレイはタッチパネル式で操作ができ、映画も充実していました。上には空港間の距離や時間が表示されています。先ほどのヘッドホンで映画や音楽を楽しむことができます。
シンガポール航空は日本路線もあるので日本語コンテンツもあります。タッチパネルもヌルヌルでiPadのようです。
座席を全体でうつした画像ですが、リクライニングもかなり倒すことができ、とても快適です。
トイレは意外と普通
機内のトイレはプレミアムエコノミーについては4つ付いております。アメニティー類は簡易的なもののみです。
機内食を食べたあとは、就寝時間
機内食が提供され回収されると就寝の時間です。映画を見て過ごしている人など過ごし方は様々ですが、時間も時間ということで、やはり寝ている人が多いです。シンガポール時間だと夜3時ぐらいなので、当たり前ですよね…。
途中何度か起きましたが自分は約6時間ほど就寝しました。起きたらちょうど日本を通過しておりSQ22便は日本経由でおい併用を横断するようです。なので東南アジアのフライトとアメリカへのフライトをノンストップでするような感じでしょうか。それは長い…!
機内は少しずつ明るくなってきます。
太平洋で2回目の食事
日本を去り太平洋に差し掛かったところで、2回目の食事です。前回から寝ていただけなのでそれほどお腹は減っていませんが、こちらも結構ガッツリ。クロワッサンにパンケーキ、ベーコンエッグに果物、ヨーグルトと十分なメニューをいただきました。
また2回目の食事を食べたあとは寝たり、映画を見たり、有料WiFiを契約して利用したりして過ごしました。
WiFiは80MB16ドルのものを購入しましたが、iPhoneがバックグラウンドでデータをダウンロードしていたのか、1時間くらいで切れてしまいました…。使い放題プランがないのが痛いですね。。
機内の後ろにはこのように、客室乗務員やパイロットの方が仮眠をとるスペースがあります。最大8人まで利用できるということで、意外と大きいスペースのようです。
フライト中、機内食提供以外は客室乗務員は意外とおらず、おそらくここで休んでいると思われます。18時間のフライトでもエコノミークラスがないので、実は意外と大変でなかったり?!
あとはこのようにドリンクやお菓子、おまけにりんごまで用意されていました。自由に持って行って問題なしです。
アメリカ大陸に入り、だんだんニューヨークが近づいてきます。
ニューヨーク到着前に軽食
フライト時間は残すところ約2時間。3度目のおしぼりが配られ、軽食が提供されました。意外とおいしかったのですが、食べづらかった。
18時間のフライトでちゃんとした機内食は2回、軽食1回となり、日本-アメリカのフライトと同じです。それでもお腹が空けば後ろで食べ物もゲットできます。今回のフライトでお腹が空いた…!ということはありませんでした。
着陸まであと30分ほど…!もちろん長くはありましたが、意外と乗ってしまえばあっという間です。現地ニューヨークは朝6時とのことで空は青くなってきました。
ここまで来ると、むしろちょっぴり心寂しいものがあります。
ニューヨークはまだ雪が積もっていました。
機体が着陸し、駐機場へと着く頃にちょうど陽が昇ってきました。良いタイミングです。どのお客さんも外の景色を眺めていました。遅延があったからこそ眺められた景色ではありますね。
まとめ:意外とあっという間だった18時間のフライト
機体を降り、無事にニューアーク空港にたどり着くことができました。
エコノミークラスがなく、お客さんはアメリカ人がほとんどであまり旅行客はおらずにビジネスマンや多かった印象です。なのでそこまで飛行機はうるさくなく、ゴミもほとんど落ちておらずきれいに保たれていました。
なので18時間のフライトでしたが、最新鋭の機体、シンガポール航空のこまめな掃除、お客さんが良い人ばかりということもあって、そこまで疲れなかったのが正直な感想です。
これだと米系航空会社で日本からアメリカまでエコノミークラスで行くほうが疲れますね。
今後、他の航空会社が最長路線を塗り替えるかもしれないですが、もし興味ある人は是非この路線お試しあれ。ちなみに再長時間だとニューアーク発のSQ21便のほうが18時間45分となり、この路線はヨーロッパ経由で行くようです。
なのでこの路線を単純往復するだけで実は世界一周もできます。
ちなみにこの路線ですが、単純往復だと15.6万円程度から販売されており、ANAのSFC修行にも使えます。興味ある人はお試しあれ。
今回のSQ22便は動画でも紹介しています。より臨場感があり楽しんでもらえると思います!
おのだ/kankeri02(ブロガー&YouTuber)
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